とても売れているようで、本屋では平積みされていて、Twitterでも参考になったというツイートが多かったので「必要なのはコスメではなくテクニック」という本を今更ながら読んでみました。
私はブルベ夏なので、その観点から感じた事をレビューします。
- あまりの内容に、今回ちょっと辛口レビューになるかも…
- ミネラルファンデの誕生理由の見解がおかしい
- アイシャドウはブラウンとオフホワイトのみ!?
- アプリコットとサーモンピンクのリップ&チークは「絶対に」はずさない?
- まつ毛の隙間を埋められるのはペンシルのみ?
- 取り入れたいと思ったこと
あまりの内容に、今回ちょっと辛口レビューになるかも…
先に結論を書きますが、どうしてこの本がこんなに評価されているのか、私にはわかりませんでした…
まず、ブルーベースの方が参考にするにはあまりに危険であることを先に記しておきますw
この本を読んで実践しはじめた事もあるので、感想と一緒にその効果もあわせてレビューしていきますね。
ミネラルファンデの誕生理由の見解がおかしい
この本にはスキンケアの事、メイクの事、ヘアスタイルの事まで載っていますが、まずはメイクの部分を取り上げたいと思います。
この本ではリキッドファンデの上に、崩れやすいところにルーセントのルースパウダー、ツヤがほしいところにミネラルファンデ(以下MMU)をのせることをすすめています。
個人的にリキッドの上にMMUというのはやりすぎかなと思います。
薄くつけても厚塗り感が出そう…
昔、リキッドの上からパウダリーをのせるメイクが一部の方の間で流行しましたが、そこまでではないもののやはり厚いかと。
著者はMMUの誕生理由は下地の上にこのパウダーを塗るだけでツヤが出ることだと書いています。
そんな誕生理由、私はじめて聞きました…
今は日本のメーカーからもMMUは発売されているし、海外のものもコスメキッチン等で気軽に手に入るようになりました。
私は10年前~5、6年間MMUを使用していて、その当時は日本ではなかなか手に入らなかったのでアメリカ、カナダ、イギリス等から個人輸入して購入していました。
ですが、そんな誕生理由聞いたことがありません。
ウィキによるとMMUの元祖はベアミネラルだそうですが、ベアミネラルのサイトにスキンケアのようなファンデーションとして人気が広がったと記載されています。
私のMMUの見解もそのような感じで、下地なしで直接塗る事で肌をキレイにする効果があると言われていたと記憶しています。
日本ではあまりそのような売り方はされていないように感じますね。
クレンジング不要だとか、石鹸で落ちるとか、つけたまま寝てOKとか(個人的には落とさないとダメだと思いますが)言われていますね。
そもそも、色合わせのために10回以上つかえるサンプルを購入したりしていたのでおそらく10社以上のMMUを使用してきましたが、ツヤが出るメーカーの方が少なかったです。
マットか、セミマット。
ツヤが出るMMUはオキシ塩化ビスマスが含まれているもの位だと思います。
入っているメーカーの方が少ない印象です。
そもそも下地なしで塗る(もしくはパウダー状のプライマーを下地として塗る)のが本来のMMUなので、著者の言う誕生理由には疑問を感じます。
アイシャドウはブラウンとオフホワイトのみ!?
そしてアイシャドウについて。
使用するアイシャドウは2色、ブラウンとオフホワイトのみとのこと。
そもそもブルベにとってブラウンはとても難しい色であり、グレーみのあるものやココア色あたりでないとくすんでしまいます。
ブルベ夏の私が多く流通している黄みブラウンの王道シャドウを使用するとおそろしく老けこみますw
色に関しては「ブラウン」と書かれているだけでどのようなブラウンなのかが書かれていないため、似合うブラウンを使えばいいと捉えるとしても、そのブラウンの入れ方が私には問題でした。
瞼の広範囲にブラウンを入れ、目を開けた時にも見えるくらい広く入れていました。
このあたりは顔だちにもよると思うのですが、私はこのようにミディアムカラーを広範囲に入れるメイクは似合いません。
どうしても、きつくこわくなったり、くすんでどんより見えるのです。
ブルベの方にはアイシャドウをグラデーションにするのが似合わない方が比較的多くいることを何かで知りましたが、ミディアムカラーが似合わないからだという事のようです。
パレットの一番明るい色と締め色だけでメイクする方が華やぎます。
著者はホリを深く作れる安定感があると書いていますが、のっぺり気味の顔だちの人意外にはどうしてもケバく見えるメイクかと思いました。
アプリコットとサーモンピンクのリップ&チークは「絶対に」はずさない?
最近ファッション誌でも多くパーソナルカラーの特集を見かけるようになりました。
それなのになぜか、メイクアップアーティストは頑なに日本人にはアプリコット!サーモンピンク!と言うのはなぜなんでしょう…?
たくさんの人にメイクをしている方がそのように言う事に本当に疑問を感じます。
キレイなモデルさんや女優さんばかりにメイクしているから、似合うように錯覚するのかな?(キレイな人ほど似合わない色でもそれなりに見えてしまうから)
私はアプリコットやサーモンピンク等イエベ春の鉄板色を唇にのせると全く発色しない現象が起こりますw
彩度をあげても下げても、どれをつけても色が消え去る…
パーソナルカラーに合わないものをつけると起こしがちな現象だとアナリストさんに聞きました。
チークも、発色しないからたくさんつけて、やたらチークの使い切りが早いとか。
こうやって全然発色しない現象を間近で見ても、著者はおかしいと思わないのでしょうか?
それとも浮かずになじんでる、なんて言うのかもしれません…
ブルベの人がアプリコット色のチークをして汚れているように見えている人も見ることがあります。
アプリコットとサーモンピンクは「絶対にはずしません」と言い切っているのが本当に疑問。
ボルドー系や青みピンクは色白の北欧の人たちに似合う色で日本人にはちょっと難しいと書かれていますが、「北欧」と「日本人」という分け方がそもそもおかしいと私は思います。
北欧の中にも日本人の中にもイエベとブルベがいます。
著者に限らずメイクアップアーティストでアプリコットとサーモンピンク教の人は多いですが、この仕事をしていてパーソナルカラーやブルベイエベという言葉を聞いた事がないなんてことはないと思います。
知っていてあえてアプリコットとサーモンピンクを推すのであれば、その理由や考えを聞きたいんだけどなぁと思うのです。
パーソナルカラーが絶対だと思っているわけではないですし、その人の見解が知りたいんですがそこまで書いてる人は見た事がないですね。本当に不思議。
まつ毛の隙間を埋められるのはペンシルのみ?
これは私の意見が少数派かもしれません。
というのも私はyoutubeなどでメイク動画を見るのが好きですが、アイライナーのリキッドとペンシルを2つ使ってメイクをしている人のほとんどは、ペンシルでまつ毛の隙間をうめてリキッドで目じりだけ書いたりまつ毛の上にラインを書いているからです。
でも、私の場合、使うペンシルがあっていないのか、ペンシルではまつ毛の隙間を埋められないんです。
まつ毛がしっかりしているからか、先が細くはないペンシルに反発してきたり、まつ毛がかなり多いため隙間をうめるのにペンシルを使うと発色しなくて強めに押し付けると痛いし…
なので私はいつもペン先は細く点でうめられるリキッドを使って埋めています。
「埋められるのはペンシルのみ」と言い切っていたので気になりました。
取り入れたいと思ったこと
ここまで否定的な事ばかり書いてしまいましたが、取り入れていることや取り入れたい事が2つだけありました。
- 洗顔後間髪入れずにミストローションを付ける
- 眉を書く前にスクリューブラシで整える
この2つです。
洗顔後すぐに保湿するのは大事だとは思っていましたが、数分あいただけではたいして変わらないだろうと今まですぐに保湿していませんでした。
グリセリンフリーをはじめて、プレ化粧水に使ってみたいものがあったため試しに無印のミストにつめかえて使用しています。
お風呂前にクレンジングした場合、何度もお風呂の中で浴びたり、着替え前と着替え後にも乾く前に何度も浴びています。
そして濡れたまま部屋に行って、ハンドプレスでなじませてから保湿力の高いローション…とスキンケアをはじめます。
クレンジング後のつっぱり感を気にしなくて良くなるしこれは続けてもいいかなと思います。
ちなみに使っているのはこちら。
さっぱりしていてグリセリンフリーで赤くならないから◎。
そして眉に関しては、スクリューブラシを今は所持していなくてまだ試していません。
今まで毛流れを整えるためのものだと思っていたので、眉マスカラで最後に整えるから不要と思っていたのですが、眉の下の皮膚についている水分や油分をとることで、
パウダーが過剰についたり色ムラやダマになるのをふせぐために使うと知ってなるほどとなりました。
どこのブラシを購入しようか、現在検討中です。
そんなわけで批判的な意見ばかりになってしまいましたが読んでみての感想でした。
新刊も出ているようなので機会があれば読んでみようと思います。
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